赤猿はお猿さんも思わず手が出る紫芋のふくよかさが残る上品な1本です。
赤猿に使われている「農林56号」はパープルスイートロードとも呼ばれ、アントシアニン色素がたくさん含まれた紫色をしたさつまいもです。
本日の焼酎は【赤猿】です。

商品紹介のラベルには
数あるさつまいもの品種の中でも特に希少な「農林56号」紫色をしたさつまいもは白麹で優しく醸すことで、そのやわらかな風味を存分に発揮します。希少なさつまいもの個性と、その特徴を余すところなく引出す造り手の技により生み出された優しくやわらかな香味の一滴は、一献の価値があります。
と記してあります。
焼酎データ
- 蔵元:小正醸造
- 原料:さつまいも(農林56号)、米麹
- 麹:白
- 度数:25度
テイストマップ

香りはやや控えめですが、しっかりとコクが感じられる1本です。どぎつい芋焼酎を想像していましたが、思いのほか上品です。芳醇だけどフルーティーで飲みやすい、そういった印象です。
くっさくさの芋焼酎を想像、というか期待してましたけど、これに関しては的ハズレでしたね。重量感はないですが、その分スイスイと飲めて、こってりとした料理との相性も良いです。

赤猿を飲む。
ストレート
香りは穏やかで口に含んだらジワリと甘みが感じられます。紫芋というイメージがあるからでしょうか?お菓子を思わせるような甘い香りが鼻から抜けます。後味にはキレを感じ、のどごしも良いです。
燗
【前割り】した焼酎を燗するとさらに甘く美味しくなります。45度くらいが最適温度、とろけた芋を飲んでいるようです。紫芋の甘さが一層引き立ちます。燗をしないで【前割り】で飲んでも、芋の風味良くいただけます。
しっかりした甘さで飲みやすいです。
その他
オンザロックやお湯割りも美味しいと思いますが【芋好き】には物足りないかも知れません。オンザロックでは風味がしまりすぎておとなしくなるし、ロクヨンくらいのお湯割りでは熱に負けてしまいます。
逆にいえば【芋:初心者】向けです。飲み慣れている人はオンザロックでは氷を、お湯割りではお湯の温度と量をいつもより控えめにすることをおすすめ。
赤猿に合う料理
しっかりとしたしょう油ベースの料理やこってりとした油ものとの相性が良いです。
春巻き

しょうが、オイスターソース、しょう油などでしっかり味付けされた中身の具、皮が吸い込んだ油分、口の中でこってりしたものをさっぱりとさせてくれます。たくさん食べられますが、カロリーに十分注意を。
セロリの佃煮

甘辛い佃煮にはストレートで飲むのが美味しいです。佃煮ちょこっと、焼酎ちびちび、そんな飲み方が似合います。
サバの甘酢ソース炒め

サバと焼酎の食べ合わせの良さは【奇跡のコラボレーション!さば・味噌・焼酎の意外な共通点とは?】で紹介していますが、味付けは、ややパンチのある甘酢風味がおすすめ。焼酎がおとなしい分、味にインパクトがある料理との方が合います。
まとめ
- 紫芋のふくよかな風味が楽しめる。
- 【芋通】には少し物足りない。
- 芋焼酎を飲みなれていない人に向いている。
- 芳醇かつフルーティーで、ほのかな甘い香りを感じる。
- 味がしっかりした料理と良く合う。
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