午前0時の忘れもの:赤川次郎

午前0時の忘れもの 書評

死者がよみがえり最愛の人へ最後のメッセージ

深夜のバスターミナルに泥だらけのバスがやってくる。

このバスは転落事故によって湖の底に沈んでいた。

車中で亡くなった人たちが最愛の人へ最後のメッセージを届けるためにやってきたのであった。

ひと夜限りのストーリーでテンポがよくサクサク読める。

赤川次郎の作品を読んだのは何年ぶりだろう?

高校生の頃はよく読んでました。というか,赤川次郎しか読んでないような気がします(笑)

高校時代だったらひと晩で読み切っていたでしょう!それくらいテンポが良かったです

今は歳を取ってしまってお酒を飲みながらなので数日間かかりましたが(笑)

高校時代を思い出します。

赤川次郎作品を読み漁っていたのは高校時代だので,今から35年くらい前ですな。

三毛猫ホームズシリーズもよく読んでたなぁ。

角川文庫の青を基調にしたブックカバーのイラストがすごく印象に残ってます。なんていうかな,直線しか使ってない感じ?分かります?(笑)

さまざまな愛のメッセージ

高校生の恋愛,家族愛,夫婦愛,勘違いの恋,隠し通さなければならない愛

大人になって多くの経験から分かるものもあれば,青春時代を思い出すシーンも

ラストは夜明けとともに完結,死者たちは最後のお別れができて自分がいるべき場所へ戻って行きました。

タイトルの【0(零)】の文字は,指輪だろうと思うんだよね,みなさんはどう思われます?

読みどころ

・登場人物の年齢層が幅広い。
・堅気じゃない人がいてスリリングな場面もある。
・急展開な恋のシーンも!
・墓場まで持って行く愛がある。

バスの転落事故の小説といえばっ!

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