黒糖焼酎はラム酒が原点!産地限定で製造される本格焼酎です。

2019年3月27日

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黒糖焼酎

黒糖焼酎はくろちゅう島酒と親しまれる、泡盛同様に産地が限定された本格焼酎です。サトウキビを原料として米麹を使用して奄美諸島のうち、奄美大島・沖永良部(おきのえらぶ)島・加計呂麻(かけろま)島・喜界(きかい)島・徳之島・与論島の6つの島でつくられています。

それ以外の地域での製造は禁じられているので、奄美諸島の超レアな特産品と言えるでしょう。

奄美


photo credit: eesti via photopin cc

さとうきび

黒糖焼酎の原料はさとうきびなので甘い香りが最大の特徴です。同じさとうきびを使用して製造する蒸留酒であるラム酒に感じが似ています。カクテルはもちろん、お菓子作りにもよく使われていますよ。さとうきびから作られるにもかかわらず、焼酎であるため糖分はなく女性にも人気の焼酎となっています。

さとうきび畑

だたし、黒糖焼酎にはアルコール度数が30度のものも多くありますので、無糖とはいえカロリーには十分お気を付けください(笑)

黒糖入門に最適:れんと

女性にも人気が高い一本です。ロックがおススメですが、お酒が弱い人にはレモンソーダやグレープフルーツジュースで割るなど、カクテルベースにしても美味しく飲めます!

黒糖焼酎の歴史

奄美諸島での焼酎づくりの歴史は古いのですが、黒糖焼酎に限って言えばその歴史は戦後からなのです。

蒸留技術が日本へと伝わるとき、中継地点と思われる奄美諸島でも泡盛や、米、麦を使った焼酎は古くからつくられていました。でも、黒糖は非常に価値が高く重要な島の財源だったので、焼酎の原料としては使われていませんでした。

太平洋戦争の戦火が激しくなると島の外へ黒糖を持ち出すことが困難になりました。その影響で島の人たちは黒糖を使った焼酎づくりを始めたと言われています。当時はラム酒と同じ製法で、サトウキビに含まれる糖蜜を発酵・蒸留して作られていたそうです。

戦後の問題

1953年に本土復帰を果たした奄美諸島ですが、ある問題が生じました。当時の黒糖焼酎はラム酒と同じ製法で製造されていたため、酒税法の上では洋酒(スピリッツ)に分類されたため高い税率が掛けられ、高値販売しかできない状態でした。

電卓

この問題を解決するため、それまでの製造方法を変更しました。一次仕込みのときに米麹を使用することで本格焼酎に分類されることになり、現在の黒糖焼酎の原型を作りだしました。 

長寿の島:徳之島

黒糖焼酎が生産される奄美諸島のひとつ徳之島は、長寿で有名になった泉重千代さんや本郷かまと(通称:かまとバァ)の出身地であることでも知られています。存命中、重千代さんは黒糖焼酎で晩酌し、かまとバァは毎日のように黒糖をたしなんでいたそうです。

黒糖焼酎は長寿のイメージもあるお酒です。しかし、いくら美味しい、長生きできるかも?と思っても飲みすぎ、食べすぎには注意ですね(笑)

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