お湯割りは一番なじみのある飲み方です。
お湯割りは
- 焼酎:6
- お湯:4
で割るロクヨンが美味しい比率だと言われていますが、自分が美味しいと思う割合が良いのですから、それにこだわることはありません。

お湯割りとは
アルコール度数が25~30度、なかにはそれ以上のものがある焼酎は、お湯や水で割って度数を低くすると飲みやすくなります。黄金比率と呼ばれるロクヨンでなくても、その日の体調や好みに応じて度数を調整できる自由な飲み方ができます。
ロクヨンにした場合のアルコール度数は15度です。日本酒よりやや低めですね。
お酒に限らず、冷たい飲み物は体を冷やしてしまいがちですが、温かい飲み物は体にも負担がかかりません。食事にも合う本格焼酎はお湯割りにすると、その温かさから脂っぽい料理をスッキリさせる効果も持っています。
お湯割りの作り方
お湯割りの美味しい作り方はお湯が先で焼酎は後からです。お湯が入ったグラスやカップに焼酎をそそぎます。この順番は大事ですよ!
焼酎を後からそそぐくことで、比重の違い(お湯が軽く、焼酎が重い)から、器の中で自然と対流が起こるのでマドラーなどでかき混ぜなくても濃さや温度が均等になるんです。この順番でお湯割りをつくると焼酎とお湯が混ざり合う状況が良くわかりますよ。
お湯を先にそそぐとグラスやカップが温められるという利点もあります。お湯が熱すぎて焼酎が入れられなくても、そのまま冷まして適温になってから作ることができます。先に焼酎があって熱すぎるお湯を入れて、美味しい焼酎を台無しにすることもありません。
お湯割りの温度
お湯割りが美味しいとされる適温は人の体温より少し高めの40~45度くらいの「ぬる燗」~「上燗」あたりです。室温20度でロクヨンの飲みごろ温度のお湯割り:グラス一杯(1合)を作るには
【(焼酎:20度×108ml)+(お湯:80度×72ml)】÷180(全体の量)=44度
と、作ってください。季節によってお湯の温度を上げたり下げたりして調整してください。温度設定(調節)付きの電気ポットがあると便利です。
あっちぃちぃのお湯割りが飲みたいからと言っても、沸騰したてのお湯は使わないでください。焼酎の風味を壊してしまいます。
お湯割りの楽しみ方
お湯割りの良いところは、度数を調節して飲めるのはもちろんですが、焼酎の香りの立ち方です。お湯が入ったグラスに焼酎をそそいだとき、焼酎が熱せられてふわっとした香りが立ち込めます。これはお湯割りではないと楽しめないことです。
芋焼酎ならさつまいもの甘い香り、麦焼酎なら麦の香ばしさが、飲む前に高揚感を与えてくれます。